† 七つの大罪
Seven Cardinal(Deadly) Sins


 キリスト教神学における七つの罪。傲慢、嫉妬(神の妬みとは別)、憤怒。怠惰。暴食、色欲、貪欲の七つで、それぞれ倒錯した愛、欠陥ある愛、第二次の善の過度の愛に由来する。聖書の山上の垂訓(マタ5〜7)にあるとも云われるが、必ずしも対応する訳ではない。
 16世紀のイエズス会士P・ビンスフェルトによってそれぞれにデーモンが配置され、通俗的に使用されているが、単語やデーモンとの対応などは時代・研究者によって異なる。
 下に上げた大罪に対応する美徳の他に、七つの美徳として、信仰、分別、節制、堅忍、慈悲、正義、希望もあげられる。

傲慢・高慢Prideルシファー 忠実謙遜
嫉妬Envyレヴィヤタン 貞節
暴食Gluttonyベルゼブブ 知恵信頼・節度
色欲Lustアスモデウス 自制
怠惰Slothベルフェゴール 希望熱意
貪欲・強欲Greedマモン 慎重寛大
憤怒Wrathサタン 勇気親切

  •  ビンスフェルトが本来のデーモン学とは逸脱しているという記述は『悪魔の辞典』等に見られるのですが、デーモン学に則ったデーモンとは何か?というのは不明。