† 福音書対照表 3
Gospel
イエスの教え |
テーマ | 内容 | マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ |
断食についての問答 | ヨハネの弟子やファリサイ派は断食をするのにイエスたちはしないので、人々がなぜしないのかと言った。イエスは花婿が一緒にいるのに断食するだろうか、花婿が奪い取られる時に断食することになる。新しい布を古い服に継ぎ当てたり、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れてしまえば、新しい方が古いものを破り、両方とも駄目になると答えた。 | そうすれば両方とも長持ちする。 9:14-17 | 2:18-22 | 古いぶどう酒を飲めば、だれも新しいものを欲しがらない。 5:33-39 | |
安息日に麦の穂を摘む | イエスの弟子たちが安息日に麦の穂を摘んで食べたことをファリサイ派が非難すると、イエスはダビデが供え物のパンを食べた例を示し、安息日は人のために定められ、人の子は安息日の主であると答えた。 | 空腹になったので。 12:1-8 | 2:23-28 | 6:1-5 | |
昔の人の言い伝え | イエスの弟子が手を洗わずに食事をしていたのをファリサイ派が批判するが、イエスは彼らが人の言い伝えだけを大事にしていることを批判。口に入るものではなく、口つまり心から出るものが人を汚すと説いた。 | 15:1-20 | 7:1-23 | ||
シリア・フェニキアの女の信仰 | 娘の体から悪霊を追い出して欲しいという女に対して、イエスは子供のパンを小犬に与えてはいけないと拒絶するが、女が小犬も食卓から落ちたパン屑に預かることができると答えたため、悪霊は追い出された。 | カナン人。イエスは三度訴えを退けるが、彼女の言葉に信仰が認められる。 15:21-28 | シリア・フェニキアのギリシア人。 7:24-30 | ||
山上の垂訓 | ガリラヤ中を巡ったイエスに多くの群集が従った。イエスは山に登り群集に教えた。 | 5:1-7:29 | |||
幸いと不幸 | 貧しい人々は幸いである。神の国はあなたがたのものである。 | 心の貧しい人々は幸いである。 5:3-12 | 6:20-26 | ||
地の塩、世の光 | 塩は良いものだが、塩気がなくなれば捨てられる。ともし火は良く見えるように上に置く。そのようにあなたがたの光を人々に示しなさい。 | ともし火は良く見えるように上に置く。そのようにあなたがたの光を人々に示しなさい。 5:13-16 | 4:21-25、9:49-50 | 隠れているものであらわにならないものはない。 8:16、14:34 | |
律法について | わたしが来たのは律法を廃止するためではなく完成するため。天地が消えるまで律法から一点も消えることはない。 | 5:17-20 | 律法と預言者はヨハネの時まで。16:17-18 | ||
腹を立ててはならない | 兄弟に腹を立てるものは裁きを受ける。あなたを訴える人と道を行くときには仲直りをするように務めなさい。 | 5:21-26 | 12:57-59 | ||
姦淫をしてはならない | みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも姦淫の罪を犯している。体の一部があなたをつまづかせるならそれを切り捨てても、全身が地獄に落ちない方がましである。 | 5:27-30 | 罪への誘惑。9:42-48 | ||
離縁してはならない | 妻を離縁して他の女を妻にしたり、離縁された女を妻にする者は姦通の罪を犯すことになる。 | 不法な結婚でもないのに、妻を離縁する者は、その女に姦通の罪を犯させる。離縁された女を妻にする者も姦通の罪を犯す。 5:31-32、19:1-12 | 妻を離縁して、他の女を妻にすると姦通の罪。夫を離縁しても同じ。 10:1-12 | 妻を離縁して、他の女を妻にすると姦通の罪。離縁された女を妻にする者も姦通の罪を犯す。 16:18 | |
誓ってはならない | 偽りの誓いを立てるな。主に対して誓ったことは果たせと命じられているが、誓いは立ててはならない。天地は神のものであり、自分の髪の毛一本ですら自由にできないのだから、それらにかけて誓ってはならない。 | 5:33-37 | |||
復讐してはなならない | 悪人に手向かってはならない。右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に、背を向けてはならない。 | 5:38-42 | あなたの持ち物を奪い取る者から取り返そうとしてはならない。 6:29-30 | ||
敵を愛しなさい | 敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。徴税人でも自分を愛してくれる人を愛している。悪人にも善人にも太陽を昇らせる天の父が完全であるように、あなたがたも完全な者となりなさい。 | 5:43-48 | あなたがたも憐れみ深い者になりなさい。6:27-28、6:31-36 | ||
施しをするときには | 施しをするときは、右手のすることを左手に知らせないように、人目に付かないようにしなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が報いてくれる。 | 6:1-4 | |||
祈るときには | 祈るときにも自分の部屋の戸を閉め、隠れたところにいる父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、報いてくれる。もし人の過ちを赦すなら、父もあなたがたを赦してくれる。 | 6:5-8、6:14-15 | |||
主の祈り | 『天におられるわたしたちの父よ、御名が崇められますように。御国が来ますように。御心が行われますように、天におけるように地の上にも。わたしたちに必要な糧を今日与えてください。わたしたちの負い目を赦してください、わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように。わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください。』 6:9-15 | 祈っていたイエスに弟子が祈り方を教わる。『父よ、御名が崇められますように。御国が来ますように。わたしたちに必要な糧を毎日与えてください。わたしたちの罪を赦してください。わたしたちも自分に負い目のある人を皆赦しますから。わたしたちを誘惑に遭わせないでください。』 11:2-4 | |||
断食をするときには | 断食をするときには人に気づかれないようにしなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が報いてくれる。 | 6:16-18 | |||
天に富を積みなさい | 錆びることも盗まれることもない天に富を積みなさい。富のあるところにあなたの心もある。 | 6:19-21 | 自分の持ち物を売り払って施し、擦り切れることの無い財布をつくりなさい。 12:33-34 | ||
体のともし火は目 | 体のともし火は目。目が澄んでいれば全身が明るいが、濁っていれば全身が暗い。 | 6:22-23 | 11:33-36 | ||
神と富 | だれも二人の主人に仕えることはできない。神と富とに仕えることはできない。 | 6:24 | 16:13 | ||
思い悩むな | 異邦人のように何を食べようか、何を着ようかと思い悩んではならない。父はあなたがたに必要なものを知っている。あなたがたは神の国を求めなさい。そうすればこれらのものは与えられる。 | 6:25-34 | 12:22-34 | ||
人を裁くな | 人を裁くな。あなたがたも裁かれないように。まず自分の目から丸太を取り除けば、兄弟の目のおが屑を取り除くことができる。 | 7:1-6 | 6:37-42 | ||
求めなさい | 求めなさい。そうすれば与えられる。父親は子供に良い物を与えるのだから、天の父は良いものをくださるにちがいない。 | だから、人にしてもらいたいと思うことを人にしなさい。 7:7-12 | 真夜中に友達を訪ねても、執拗に頼めば起きて必要なものを与えるだろう。〜天の父は聖霊を与えてくださる。 11:59-13 | ||
狭い門 | 狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、命に通じる門は狭い。 | 7:13-14 | 13:24 | ||
実によって木を知る | 良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。善い人は良い者を入れた倉から良いものを出し、悪い人は悪いものを出す。 | 羊の皮をまとった偽預言者や木の良し悪しはその実で見分ける。人は自分の言葉について責任を問われる。 7:15-20、12:33-37 | 人の口は心からあふれることを語る。 6:43-44 | ||
家と土台 | わたしの言葉を聞いて行う者は岩の上に家を建てる人に、聞くだけで行わない人は砂の上に家を建てた人に似ている。 | 7:24-29 | 6:47-49 | ||
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