† 福音書対照表 7
Gospel
エルサレム |
テーマ | 内容 | マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ |
エルサレムに迎えられる | 二人の弟子にろばを連れてこさせ、イエスはそれに乗ってエルサレムに入った。人々は自分の服や枝を道に敷き、祝福の言葉を叫んだ。 | 都中の者が騒いだので、群衆は預言者イエスだと叫んだ。 21:1-11 | エルサレムの神殿を見回った後、ベタニアに出かけた。 11:1-14 | ファリサイ派が弟子を叱るように言うが、イエスは黙れば石が叫び出すと答え、都の崩壊を預言して泣いた。 19:28-44 | イエスが来ることを聞いて群集が迎えに出る。イエスは自分でろばの子を見つけて乗った。ファリサイ派の人は何をしても無駄だと言った。 12:12-26 |
ギリシア人、イエスに会いに来る | ギリシア人がフィリポを介してイエスに会いたいと言い、イエスは人の子が栄光を受ける時が来た、わたしに仕えようとする者はわたしに従えと答えた。 | 12:20-26 | |||
人の子は上げられる | イエスが栄光を現してくださいというと、天から声が聞こえた。イエスはその声はあなたがたのためだと言った。イエスは自分の死を示し、地上から引き上げられるとき、すべての人を自分のもとに引き寄せよう。光の子となるために光を信じなさいと答えた。 | 12:27-36 | |||
イエスを信じない者たち | イエスはこれらを話してから身を隠した。イエスのしるしはイザヤの言葉を実現するためだった。議員の中にもイエスを信じる者は多かったが、人からの誉れをこのんで、公に言い表さなかった。 | 12:36-43 | |||
イエスの言葉による裁き | わたしを信じる者は、わたしを遣わされた方を信じる。わたしの言葉を守らなくても、わたしは裁かない。わたしの語った言葉が終わりの日にその者を裁く。わたしが語ることは、父がわたしに命じたままに語っているのである。 | 12:44-50 | |||
弟子の足を洗う | 過越祭の前、悪魔はユダにイエスを裏切る考えを抱かせていた。イエスは神のもとに帰ろうとしていることを悟り、弟子たちの足を洗った。ペトロの足を洗った時、ペトロは洗わないように言ったが、イエスは洗わなければあなたは私と何の関係も無いといったので、ペトロは手や頭もと答える。イエスは既に体を洗った者は足だけ洗えば良いと言い、師であるイエスがしたように弟子たちがするように模範を示した。 | 13:1-20 | |||
神殿から商人を追い出す | 神殿の境内に入ったイエスは、売り買いをしていた人々を皆追い出し、台や腰掛を倒すと、わたしの家は祈りの家と呼ばれるべきであると書いてあるのに、強盗の巣にしていると言った。 | 体の不自由な人が寄ってきたのでイエスはそれをいやした。祭司長たちは不思議な業を見、子供まで叫んでいるのを見て腹を立てた。イエスはベタニアに行って泊まった。 21:12-17 | イエスを恐れた祭司長たちはどうやってイエスを殺そうかと謀った。 11:15-19 | イエスは毎日神殿の境内で教えた。祭司長たちは殺そうと謀ったが、民衆が聞き入っていてできなかった。 19:45-48 | 縄で鞭を作り、牛や羊を追い出して両替人の金を撒き散らした。イエスは四十六年かかった神殿を壊して見せれば三日で立て直すと言ったが、それは人間の体のことであった。 2:13-22 |
いちじくの木を呪う | ベタニアから都に向かうイエスは空腹を覚えていちじくの木に近づいたが、葉しかついていなかった。イエスが言葉をかけると木は枯れた。疑わなければ、山を海に飛びこませることもできる。 | 木はたちまち枯れた。 21:1-22 | 翌朝通りかかると木は枯れていた。祈り求めた者は既に得られたと信じなさい。立って祈るとき、何か恨みがあれば赦しなさい。 11:12-4、11:20-26 | ||
権威についての問答 | 祭司長たちがイエスに誰の権威でやっているのかと問い、イエスはヨハネの洗礼は天からか人からかと問い返す。天からだとヨハネを信じなかったことを突かれ、人からというと群集が怖いので、祭司長たちが分からないと答えると、イエスも何の権威か言うまいと答えた。 | 21:23-27 | 11:27-33 | 20:1-8 | |
皇帝への税金 | ファリサイ派が皇帝への税金は律法に適っているかと問う。イエスは彼らの下心を見抜いて銀貨に皇帝の肖像が入っているのを指摘し、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返すようにと答え、彼らは驚いた。 | 驚いて立ち去った。 22:15-22 | 12:13-17 | 驚いてだまった。 20:20-26 | |
復活についての問答 | サドカイ派の七人の兄弟を夫にした妻は復活の時誰の妻になるかという問い。イエスは復活の時はめとることも嫁ぐこともない天使のようになる。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神であり、あなたたちは思い違いをしていると答えた。 | 22:23-33 | 12:18-27 | 律法学者の中には立派な答えだと言う人もいた。 20:27-40 | |
ダビデの子についての問答 | メシアはダビデの子だと言われているが、詩篇でダビデがメシアを主と呼んでいるのに、どうしてメシアがダビデの子なのか。 | イエスがファリサイ派に問う。イエスの答えに誰も言い返すことができず、あえて質問する者はいなかった。 22:41-46 | 神殿の境内で教えているとき。群集はイエスの教えに喜んで耳を傾けた。 12:35-37 | 20:41-44 | |
律法学者とファリサイ派の人々を非難する | 律法学者は長い衣をまとって歩き、みせかけの祈りをする。このような者は人一倍厳しい裁きを受ける。 | 律法学者やファリサイ派の言うことは守りなさい。但し行いは見倣ってはならない。彼らは言うだけで実行しないからである。偽善者は不幸である。 23:1-36 | 12:38-40 | 11:37-45、20:45-47 | |
やもめの献金 | 貧しいやもめが二枚の銅貨を賽銭箱に入れたのを見たイエスは、生活費を全部入れためは誰よりもたくさん入れたと言った。 | 12:41-44 | 21:1-4 | ||
神殿の崩壊を予告する | 神殿の一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない。 | 24:1-2 | 13:1-2 | 21:5-6 | |
終末の徴 | 弟子たちが世の終わりについて問い、イエスが答える。戦争や飢饉、地震が起こり偽預言者が現れて多くの人を惑わし、不法がはびこって愛が冷える。それに最後まで耐え忍ぶ者は救われる。 | そして、福音は全世界に伝えられ、終わりが来る。24:3-14 | ペトロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが尋ねる。連れて行かれても聖霊の言うとおりに話せば良い。 13:3-13 | ペトロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが尋ねる。弁明で言うべきことはイエスが授ける。忍耐によって命を勝ち取りなさい。 21:7-19 | |
大きな苦難を予告する | 破壊者が聖なる場所に立つのを見たら山に逃げなさい。誰一人救われないほど大きな苦難が来るからである。だが神は選ばれた人たちのためにその期間を縮めてくださる。偽メシアが惑わすので、メシアがいると言われても信じてはならない。 | 24:15-28 | 13:14-23 | エルサレムの滅亡を予告する。エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら山に逃げなさい。この民には神の怒りが下り、人々は異邦人に連れて行かれ、異邦人の時代が終わるまでエルサレムは踏み荒らされる。 21:20-24 | |
人の子が来る | 苦難の日々の後、太陽や月星は光を失い、人の子の徴が天に現れる。すべての民族は悲しみ、人の子が雲に乗ってくるのを見る。人の子は選ばれた人たちを四方から呼び集める。 | 24:29-35 | 13:24-27 | 海が荒れ狂い、人々は不安に陥る。このようなことが起こり始めたら解放の時が近いから頭を上げなさい。 21:25-28 | |
いちじくの木の教え | いちじくの木の葉が伸びると夏が近いのが分かる。同じようにこれらのことが起こったら人の子が戸口に近づいているのを悟りなさい。これらのことが起こるまでは世界は滅びない。天地は滅びるがわたしの言葉は決して滅びない。 | 人の子。 24:32-35 | 人の子。 13:28-31 | 神の国が近づいている。 21:29-33 | |
目を覚ましていなさい | その時は父しか知らない。自分の主がいつ帰ってこられるのか分からないから、目を覚ましていなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。 | ノアの時と同じ。 24:36-44 | 旅に出る人が門番に眼を覚ましているように言いつけるようなもの。 13:32-37 | 心が鈍くならないように注意しなさい。すべての人に起こることから逃れて人の子の前に立つことができるように目を覚まして祈りなさい。イエスは日中は神殿の境内、夜はオリーブ畑で過ごした。21:34-38 | |
すべての民族を裁く | 人の子は栄光の座に着き、人々を二つに分ける。人の子の兄弟であるもっとも小さい者に対して与えた者は、人の子に対して与えたのと同じであるから永遠の命にあずかり、用意された国を受け継ぐ。与えなかったものは人の子に対しても与えなかったのだから永遠の罰を受ける。 | 23:31-46 | |||
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