† サードニクス
Sardonyx (SiO2
紅縞瑪瑙


 カルセドニー(玉髄)のうち、赤褐色と白色の直線的な縞目のあるもの。赤い部分はサードかカーネリアン、白い部分はオニキスからなる。
 アゲート同様、着色が容易なことから、古代から着色加工されて印章や装飾品などに用いられていた。
 赤と白の縞模様から夫婦愛や結婚を象徴し、男女の愛を高めたり、夫婦和合をもたらすとされる。また、ヒルデガルドの『自然学』によれば人間の五感に力を与え、アルベルトゥスの『鉱物書』によれば、無節制を遠ざけ、人間を貞節に慎み深くさせるという。
  •  八月(獅子・処女宮)の誕生石。
  •  サードは産地であった小アジアのリディアの首都サルディスに由来して赤を意味し、オニキスはギリシア語の爪の意から転じた縞目を意味する。