トパーズ (Topaz)
(Al2SiO4(F,OH)2)
黄玉。トパーズの名はギリシア語の捜し求める意(topazin)に由来し、かつてはプリニウスが緑の石と記していたように今のペリドットのことを示しており、逆にペリドットが今のトパーズのことを意味していたらしい。また、サンスクリット語の火の意(tapas)が由来とも云われる。 色の種類は豊富で青やピンク、オレンジ、無色などがあるが、黄玉の名前の由来ともなったシェリー酒のような黄金色のインペリアル・トパーズ(シェリー・トパーズ)と呼ばれるものが最も価値が高く、プリニウスの『博物誌』では「リーキ(西洋ネギ)の汁」に似ていると記されている。 (1) 十一月(天蠍・人馬宮)の誕生石。 (2) シトリン・トパーズはトパーズではなく、黄水晶(シトリン)のことだが、多く代用される。 (3) アルベルトゥス・マグヌスによれば、水に漬ければ水をはじき、沸騰した水に入れると水が変色するという。また痔に良いとされる。 (4) 属性を分類するなら、火炎か。 (5) モース硬度は8。 |