- 35 凍土アージェント -




軍師ヒューゴー
「ココは本来、レイアの父…
 シルヴィス伯が治めていた場所…
「中央のやり方に反発し、我々に協力
 してくれていたが、何故今になって
 邪魔をするのか分からん。
「現在、誰が治めているかも分からんが
 我々に敵対しているのは明らかじゃ。
 …では、これを見てくれ。


それでは説明を始めるぞ。


今回は、南東に位置する『修魔の地テゥズラ』を
本拠地として行動することになる。

目標となるのは、本拠地から北西に向かって
約1日の距離にある『北方拠点レムス』じゃ。

この城の制圧が今作戦の目的となる。


さて、偵察部隊からの報告によると、
目標地点に向かう3つのルート全てに、
敵部隊が存在するようじゃ。

しかし、どの部隊も小規模らしい。
強大になった革命軍に対して、
この布陣は余りにも無謀に見える。
何らかの罠が仕掛けられていると思って、
間違いないじゃろう。

まあ、こちらが不審に思うことさえも、
敵の考えの内かもしれんがな…。



軍師ヒューゴー
「ここに来て宗旨変えしたのか?
 …それとも……
「我々への協力が災いしたのか?
 …何にせよ良からぬ雰囲気じゃ。
(会議室から雪原に場面転換)
(後ろを向いて立つレイアにマグナスが歩み寄る。)
マグナス
「どうしたんだレイア、
 …こんな所で?
レイア
「聞きたい事があるんだ。

「…マグナス、自分の親と戦う前って、
 何考えてた?
マグナス
「………。

レイア
「ねぇ、教えてよ!!
 …マグナス、
「あの日、
 どんな事を考えていたの!
 どうしたら決心が出来るの?
レイア
「もし父が…
 父が暗黒道に堕ちていたら…
「私は一体どうすればいいの?
 父と戦う事になるなんて、
 …夢にも思わなかった。
「父の下を飛び出しはしたけれど、
 決して嫌いなわけじゃない。
「父の愛情が強すぎたから…
 その愛に溺れたくなかったから
 距離を置いただけ。
「父の期待に応える為には、
 自分に厳しく出来る環境が必要
 だったから…。
(レイアがマグナスの胸に飛び込む)
レイア
「…マグナス!
 どうしたらいいの?
「父が…、父が暗黒道に
 堕ちていたら…
「もう…
 ウッ…ウアァー…。

(レイアが座りこみ、マグナスも膝を突く)
マグナス
「……レイア…

■MissionStart

□メルタリウス
(金) 年配の女性
「ここを治めているシルヴィス様は
 とても優れた御人です。
「しかし、ここも見ての様な状況…。
 シルヴィス様が無事でおられるか
 どうかも…まさか暗黒道に?


□宿場町オロゼイ
酒場の親父
「人が、町が、腐っていくんだ!!
 皆、どっかへ行っちまう。
「昔は美しかった、この土地も…、
 今じゃ死体の山さ。
 何とかしてくれよぉ。


□寒村ファーノ
酒場の親父
「おや? もしや君たちは…
 革命軍じゃないのか?
「ウワサは聞いてるよ。
 魔界の住人やローディス相手に
 連戦連勝だってね。
「…ところでもう王都ウィニアには
 行ってきたのかい?
 どこもかしこも酷い有様だろ?
「美しかったこの国も、
 今や魔界の住人の巣窟だ。
 なんとかならないものかなあ?


□荒遊の地カラーラ
老人
「ここは寒い、
 老人にはこたえるわい。
「そういえば、北方拠点のシルヴィス様も、
 大きな娘さんがいる御歳。
「長年この地を
 守って下さってはいるが…
 辛くはないのかねぇ。
「ここを嫌がる他の貴族と違い、
 自らこの地を守って下さる。
 …有り難や。


□グリーナ
(藍) 年配の男性
「ここを治めるシルヴィス様には
 確か娘さんがいらしたはず。
「何処か遠くで働いているそうですが、
 この御時世…、たいそう心配して
 いらっしゃるでしょうねぇ。


□トローギル
シスター
「この北方は呪われた地方。
 寒さも厳しく、作物も育たない。
「でも、私たちはこの地が好き。
 この地で、開闢王様は究極の力を
 お使いになられたのですよ。
「私たちの先祖の為に。
 子孫である私たちの為に。だから…
 私たちは此所に留まるのです。


□北方拠点レムス
初回戦闘
男性リーダー
「…貴様は誰だッ!?
 シルヴィス様は何処だッ!
壊劫公使リシャール
「さあ、何処かな?
 ヒッヒッヒッヒッ…。
「私は死を招くぞぉ。
 安らかな死など与えぬぞぉ。

「さぁ“人”である事を
 捨てるが良い。貴様等も
 闇の眷属となるがいいッ!!
Fight It Out


> レイア戦
レイア
「…貴方は誰!?
 シルヴィスは…、父は何処ッ!
壊劫公使リシャール
「ホウ、お前はあの者の娘か?

「…お前の父は死んだよ。


レイア
「…!!
 ……貴様かッ!

「貴様が、
 私の父を殺したのかッ!

壊劫公使リシャール
「どうだったかな?
 ヒッヒッヒッ。
レイア
「…父の仇ッ、
 討たせてもらうぞッ!
Fight It Out


>メレディア戦
メレディア
「さぁ、教えなさい。
 シルヴィス様は何処なの!?
壊劫公使リシャール
「ヒッヒッヒッ…。
 威勢がいいな美しき娘よ。
「私が怖くはないのか?
 それとも、それが精一杯の
 強がりなのか?
メレディア
「親の無い私にとって、
 シルヴィス様は親も同然。
「そして、そのシルヴィス様が
 誉めてくれた明るさだけは
 常に絶やしたくないの。
「…分かっていて?
 私はこれでも怒っているのよッ!
壊劫公使リシャール
「健気よのぉ…。
 しかし、もう終わりだ。
「お前の美しさも、明るさも、
 そしてその健気さも…
 全て私が終わらせてやるッ!
Fight


■クリア後
(城内・リシャールとレイア)
レイア
「…父の仇ィッ!

壊劫公使リシャール
「…それは違うぞ。
 あの者は自ら命を絶った。(ママ
「冥い感情に支配される事を、
 己の欲望に飲み込まれる事を
 嫌ってな…。
「誇り高い男だよ。
 死してもなお、私に逆らい
 続けたのだからなぁ…。
「死者をも統べる…
 私の召喚にも…
 …応え…ず……な………


□修魔の地テゥズラ
軍師ヒューゴー
「住民から聞いた話じゃが、
 この地方には…
「“スフィンクス”や
 “下級のドラゴン”などが
 生息しておるらしい。
「また、主を失った“ゴーレム”が
 さまよっているのを
 見かけた者もいるらしいぞ。
「それも、普通のゴーレムとは
 全く異なる素材で、造られている
 ようじゃ。


□メルタウス
(金) 貴族の男
「おお! もしや貴方(貴女)は革命軍の方では
 ありませんか!?
「…おお! やはりそうでしたか。
 それならば話は早い。私のささやかな
 願いを聞いては頂けませぬか?
「革命軍には、たいそうお美しい
 魔道士様がいらっしゃるという
 ウワサを聞いております。
「…名はメレディア様と仰るとか。
 ああ、お願いいたします。
 是非その方にお会いしたいのです!!


□宿場町オロゼイ
酒場の親父
「あの死体の化け物ども…
 急にいなくなっちまった。
「一体どうなってるんだ?
 誰かが死体を操っていたのか?
 なあ、あんたら…、
「何か知っているなら教えてくれよ。
 何だか最近、訳の分からないこと
 ばかり続いているだろ?
「気味が悪くてさ。とりあえずは、
 あの動く死体たちが再び出てこない
 ことを祈るばかりだよ。


□荒遊の地カラーラ
(金)老人
「前のローディス教国の西部地域侵入の
 際、西部は大きな被害を受け、
「多くの戦災孤児が生まれました。


「西部の実状を知ったシルヴィス様は
 孤児たちを集め、この地の魔導院を
 孤児院として開放したのです。
「その魔導院は、魔術を学問として研究
 するために設立された、
 由緒正しい王立の学院でした。
「子供たちは、十分な教育と良い生活
 環境の中で育ち、多くの者が優秀な
 魔道士として巣立って行ったのです。


□寒村ファーノ
酒場の親父
「なあアンタ、不死となってまで
 この世に存在したいと思うかい?
「オレはまっぴらだね。確かに
 死ぬことは怖い、でもな…不死なんて
 考えるだけで恐ろしいね。
「死なないって言うのはな、
 生きていないってことなんだ。
 …わかるか?
「あるのは永遠の時間と、深い渇望だけ
 なのさ。オレは人間に生まれたことを
 感謝して、安らかに眠りたいよ。


□グリーナ
(藍) 年輩の男性
「私たちはシルヴィス様のもと、
 この極寒の地で生きて参りました。
「シルヴィス様はいつも私たちに暖かい
 声をかけ、厳しい寒さに負けぬよう、
 励まして下さいました。
「しかしシルヴィス様亡き今、あえて
 この地に残る理由もありません。
 私ももう若くはありませんから、
「もうすこし暖かい場所に
 移り住もかと思っております…。


□トローギル
シスター(クレリック)
「開闢王様は藍の民から
 この大地を取り戻すために、
「究極の力をお使いになられました。
 しかし、究極の力の発現は、この地を
 永久凍土と化してしまいました。
「でも、私は決して開闢王様を恨んだり
 しません。

「開闢王様は、私たち金の民のため
 勇気ある決断をされたのですから。



□北方拠点レムス
(金) 年輩の男性
「お嬢様、お久しぶりでございます。
 革命軍での生活はいかがですか?
「…いつになっても構いません。
 私たち、シルヴィス様に
 お仕えした者は皆、
「レイア様がお帰りになるのを
 この地でお待ちしております。



(金) 年輩の男性
「レイアお嬢様は、シルヴィス様
 ご自慢の一人娘でした。
「何事にも良く気がつく、
 責任感のあるお嬢さんでしたよ。

「事実、文武両道というのは、
 お嬢様のためにある言葉だと、
 私は思いましたね。



■王都クリア後
□宿場町オロゼイ
□メルタリウス
□グリーナ
□荒遊の地カラーラ


□寒村ファーノ
酒場の親父?
「こんな凍土の地だって、
 一応は中央って呼ばれてるんだ。
「貧富の差なんて、曖昧なものだよ。
 人によって感じ方も認識も違う。
 生きるために必要なものなんて、
「そんなに多くはないだろう?
 …自分の生まれた土地で暮らす。
 それで良いじゃないか。


□北方拠点レムス
>レイア
北部領主シルヴィス
「レイアよ…、よくもこの
 シルヴィスの家名に、
「泥を塗る様な真似をして
 くれたな。
 死をもって償うのだッ!
レイア
「父様ッ!
 お願い目を覚まして!
北部領主シルヴィス
「…ハッハッハッ……
 死ね…、死ねぇ!!
Fight


>メレディア
メレディア
「シルヴィス様ッ、
 一体何があったのですか?
「どうしてこんな事に…。
北部領主シルヴィス
「黙れぇ、メレディア!!
 …お前もか?
「お前も私に逆らうのか!?
 親の無いお前を、
 そこ迄育てたのは誰だ!
「その恩すら忘れ、
 私に歯向かうのかぁ?
メレディア
「もう…、遅かったのですね?
 分かりました。
「私が倒しますッ!
 シルヴィス様ッ、覚悟ッ!
Fight


>マグナス
北部領主シルヴィス
「貴様がマグナスか?
 ……貴様が…
「貴様がレイアを
 たぶらかしたのだなぁ!!
 …返すのだ。
「…返せッ、返せッ返せッ!
 私の娘を返せッ!
マグナス
「駄目だ…もう完全に…。
 …クソッ!!
Fight


■クリア後
(倒れるシルヴィスをレイアが抱き起こしている)
北部領主シルヴィス
「……レイア…
 …私のレイア。
レイア
「ここにおります…。
 しっかりして下さい、父様ぁ!
北部領主シルヴィス
「…お前は私を恨んではいないか?
 厳しく仕付けた私を憎んではいないか?
レイア
「恨んでなどいません。
 …憎んでなんかいません。
レイア
「父様が私の為にしてくれた事…
 その全てに感謝しています。
「私、強くなったでしょう?
 これも全部父様のおかげだもの。
 …もっと色んな事を教えて。
(シルヴィスが頭を落す)
「父様ッ、もっと………
 …………父様……?
 あぁぁーーーッ!


□宿場町オロゼイ:同
(但し、内容が意味不明になっている。動く死体なんていなかった。)
□寒村ファーノ:同
□荒遊の地カラーラ:同
□トローギル:同
□レムス:同
□メルタウス:同


>メレディア
(金) 貴族の男
「ああ、貴女ですね!!
 ずっとお探ししていたのです。
メレディア
「…どちら様かしら?
貴族の男
「ああ。ウワサに違わぬ麗しきお方…
 美貌の天才魔道士、戦いの女神!
「まさにッ、革命軍に輝く美しき明星。
 …ああ、メレディアぁぁ!!
 貴女は何故にメレディアぁぁ〜
「…あ、いや、…私とした事が。
 これを受け取って下さい(はぁと)
 私からの“ささやかな”贈り物です。
メレディア
「…あ、ありがとう(はぁと)(汗)
 (こ、怖いわッ! 誰か〜)


>レイア
(金) 年輩の女性
「レイア様、
 ご壮健そうで何よりです。
「お父様のことはつらいでしょうが、
 なにとぞ気を落さないえ
 下さいまし…。
「ええ、ええ…
 お父様はレイア様を本当に
 愛しておられました。
「遠く離れた地にいらっしゃる
 レイア様のことを、いつも
 気づかっていらっしゃいましたよ。


■イベント後
年輩の女性
「シルヴィス様の愛娘でいらっしゃる
 レイアお嬢様には、
「たいそう仲の良いお友達がいらした
 のですよ。生真面目で頑固なところ
 のあるレイア様と、
「誰とでもそつなくおつきあい出来、
 機転が良く利くお友達…。

「本当に正反対の性格で、
 微笑ましいコンビでしたわ。




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