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† ローマのカヴン
- × ローマのカヴンの掟
- どのカヴンも指導者をいただき、その指導者だけが、人間に対して<闇の業>をかける命令を下すことができる。ただし、その手順や儀式がきちんと踏まえられているかを確認すること。
- <闇の賜物>は不具者、知恵遅れ、子供といった、<闇の力>をもってしても一人では生き残れないような者には決して与えてはならない。さらに<闇の業>がかけられたときに神をいっそう冒涜するために、<闇の賜物>を受ける者は美しい者でなければならない。
- 新しいヴァンパイアの力が強くなりすぎることのないように、歳を経たヴァンパイアはこの業をかけてはならない。だが、同時に理解しなければならないのは、若いヴァンパイアたちから、きわめて通常の手順をもって力を授かったとしても、<闇の業>の効果はひどく予測がつきにくいということである。だからこそ、ヴァンパイアにする人間はよく選ぶべきだ。多大な情熱と不屈の精神を持った人間は、それらをまったく持ち合わせていない者同様避けねばならない。
- ヴァンパイアは決して他のヴァンパイアを殺してはならない。ただしメンバーすべての生殺権を握っているカヴンの首領は別である。歳を経た者、狂った者、出来損ない、一人で生き残れないほどの致命傷を負った者など、悪魔に奉仕する役に立たなくなった者たちや、はぐれ者、法を犯した者を炎の中に投げこむのも彼の義務である。
- いかなるヴァンパイアも自分の正体を人間に明かしてはならない。万が一明かした場合はその人間を生かしておいてはならない。またいかなるヴァンパイアも、われわれの歴史やその本質についての知識を書き物に残してはならない。そしてヴァンパイアの名前は墓石以外では決して人間に知られてはならない。そして自分、もしくは他のヴァンパイアのねぐらの場所を絶対に人間に教えてはならない。
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