アッティラ(395頃生〜453没) [Attila]
本名不明。古代ヨーロッパに侵入し、大帝国を築き上げたフン族の王。アッチラ、エッツェル、アトリなどとも。


アルカード [Alucard]
[Dracula]の綴りの逆読み。映画『夜の悪魔(Son of Dracula)』(1943)でドラキュラ伯爵の偽名として使われ始めた。
 本来は、[Dracu“l”a]だが、[Dracu“r”a]との誤記も多く見られ、そこから「アーカード」とも。


ヴァンパイア・カフェ [Vampire Cafe]
銀座にある「ドラキュラ伯爵」をテーマにした創作料理レストランカフェ。ヴェルヴェットのカーテンや薔薇の絨毯で飾られ、メニューにも拘りが見られる。
Address:中央区銀座6-7-6(西五番街通り・小松アネックス向かい/03-3289-5360) 18:00〜04:00


ヴァンパイアズ・トーク [Vampire's Talk]
先日解散(終幕)したバンドLUNA SEAの楽曲の一つ。アルバム『IMAGE』(1992.5.21)収録。歌詞


ウォーム [Warm]
英語で「温かい」を意味する語。

死人であるヴァンパイアに対する、人間(温血者)を表す。


エルダー [Elder]
英語で「年上の」「長老」などを意味する語。

ヴァンパイアの中でも、一定以上長く存在し続けている者(長生者)を表す。

ヴァンパイアの寿命にもよるが、最低でも人間の寿命である100年を超えた者のみがそう呼ばれるべきだろう。


カフェ・デュ・モンド [Cafe Du Monde]
『肉体泥棒の罠(V.C.)』と『フィーヴァードリーム』に登場するニューオーリンズのカフェ。開業は1860年代。チコリ(ハーブ野菜の一種だが、飲むのには気にならない)の入ったカフェオレとベニエという揚げ菓子((フライド・シュガー・ペストリー)ドーナッツというより揚げパン)がメイン。1990年には日本にもオープン。
 ここでレスタトは肉体泥棒ラグラン・ジェームズと話し(『肉体泥棒の罠(V.C.)』)、農園から出たダモン・ジュリアンはサワー・ビリーと共にベニエとカフェオレを口にする(『フィーヴァードリーム』)。


吸血フィンチ [Finch]
ガラパゴス諸島北西端のダーウィン島・ウォルフ島に主に生息するハシボソガラパゴスフィンチ(Sharp-billed Ground Finch)の一種。全長15cm程のスズメのような鳥で、成長したオスは黒、メスも地味な色をしている。
 1964年の国際調査隊がウォルフ島で発見した。カツオドリの翼の付け根を突ついて滲み出る血をなめる習性を持ち、カツオドリの卵を岩にぶつけて割って卵黄を飲んだり、死んだ仲間の血を飲んだりもする。本来は木の葉やサボテンの花などを食べる植物食だが、寄生する虫を餌としている内に鳥が出血するまで突いて、流れ出る血を食す吸血性を発達させたものと考えられる。鳥類が鳥類の血液を食料とする唯一の例とされる。


キリストン・カフェ [Christon Cafe]
イタリア・アジア・日本の料理が楽しめる教会のようなレストラン。東京・大阪・神戸に支店がある。ヴァンパイア系のオフ会などに良いのでは?
ボビーズカフェの同系列。
Address:新宿区新宿5-17-13(オリエンタルウェーブ 8F・9F/03-5287-2426)
Address:大阪市北区小松原町4-29(06-6364-6565)
Address:神戸市中央区中山手通1-7-1 (UGビル/078-391-5834)


サヴェージ・ガーデン [Savage Garden]
ダレン・ヘイズ(Darren Hayes)(Vo.)、ダニエル・ジョーンズ(Daniel Jones)(Key.G.)の2人で構成されるオーストラリアの男性デュオ。グループ名は、アン・ライスの小説に登場する「野蛮の園(SavageGarden)」からインスパイアされて名付けられた。解散後はそれぞれ、ソロとプロデュース等で活動。


サン・ボーズ・パラダイス [3 BOZU PARADISE]
西洋のお化け屋敷風のダイニングバー。料理は、イタリアンをベースにした創作料理だが、名前も出し方も変わっている。
 あまり大人数で行くお店ではないっぽい…?
Address:横浜市西区南幸2-20-12(タイヨウビル1F/045-320-3066) 17:00〜04:00


紳士録
吸血鬼のリストらしきもの。あまりにもな状態なので戯言へ。


血赤珊瑚 [Red・coral]
成分[CaCO3 +3%MgCO 3]  モース硬度3.5〜4
 海底に育つ珊瑚虫(腔腸動物)が集まって作る石灰質の樹枝状骨格。宝飾用となるのは、触手が8の倍数になる八放サンゴ亜目に属し、いわゆる珊瑚礁の珊瑚(六放サンゴ)とは種類が異なる。
 価値の高い赤珊瑚の中でも、特に血のような深紅のものを血赤珊瑚と呼び、“オックス・ブラッド(Ox・blood,雄牛の血,■ #590322)”と呼ばれる赤黒い色の珊瑚は極めて希少性が高く珍重される。

和風な雰囲気を取り入れたいのなら、ルビーよりは珊瑚の方が合うだろう。


チスイコウモリ [Vampire bat]
メキシコから北アルゼンチンにかけて分布する中型コウモリ。チスイコウモリ亜科(Desmodontinae)。体長5〜6.5cm、前腕長5〜6.5cm、体重15〜45g。百頭に満たない程度の小さい群れを作って洞窟や樹洞などに棲む。
 のみ状の6本の門歯とカミソリ状の4本犬歯で、獲物の毛や羽根の無い部分から3mm×8mmの皮膚を切り取り、そこから溢れる血を溝のある舌で舐めとる。唾液中に血液の凝固を防ぐ物質が含まれているため、舐めている間は血液が固まらず、麻酔的な効果もあるらしい。血液中の必要蛋白を摂取するために体重に近い量の血液を摂取する必要があり、食事をしながら不用物は尿として排出し続ける。ナミチスイコウモリの学名Desmodus rotundusのrotundusは「丸々とした」という意味を持ち、食事によって太った外見を表したものである。
 2〜3日血を採り損なうと餓死してしまうため、群れの中で血を採れた個体は、それを吐き戻して取れなかった個体に与えることがある。
 ナミチスイコウモリは哺乳類の血液、他の稀少な二種、飛膜の先端と縁が白いシロチスイコウモリと、ケアシチスイコウモリは鳥の血液の方を好む。南米に家畜が持ちこまれたことで増加したが、狂犬病を媒介するために嫌われる。千種近いコウモリの内、血液を食料とするのはこの三種だけである。

 なお、Vampyrumという名を持つチスイコウモリモドキは、主に鳥を獲って餌とする。


ドラキュラ [Dracula]
ヴラド・ツェペシュの父ヴラドがドラゴン騎士団に加えられたことからつけられた渾名≪ドラクル≫の子の意。

ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場するトランシルヴァニアの伯爵家。

創作ならば、“悪魔の子”という意味でヴァンパイアの一般用語の意として用いるのも可能だろう。尤も、その為の説明は必要だが。

ヴィジュアル系バンドPierrotの楽曲の一つ。アルバム『パンドラの匣』(1996.7.?)、『Dictators Circus-奇術的旋律-』(2003.12.17)収録。


トランシルヴァニア [Transylvania]
現ルーマニアの北西部。カルパチア山脈とトランシルヴァニア山脈の馬蹄形に囲まれた高原地方。「森(シルヴァ)の彼方(トラン)の土地」の意。

ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラ伯爵の故郷。

ヴィジュアル系バンドMALICE MIZERの楽曲の一つ。アルバム『Voyage』(1996.6.9)収録。歌詞


ニューオーリンズ [New Orlearns]
アメリカ合衆国南東部ルイジアナ州ミシシッピ河口近くの都市。『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』や『フィーヴァードリーム』、『ロストソウルズ』、『ドラキュリア』の舞台であり、吸血鬼マニアの聖地。


ニューボーン [Newborn]
英語で「生まれたばかり」「再び(新たに)に生まれた」などを意味する語。

新たに人間からヴァンパイアとなった者(新生者)を意味する。


ノスフェラトゥ [Nosferatu]
ルーマニアの吸血鬼。私生児の親から生まれた私生児が死後になるといわれ、血も吸うが、女性を妊娠させたり、不能、不妊を引き起こす。

ヴァンパイアなどの不死者や「夜の眷属」の総称。


ブラッドストーン [Blood・stone]
成分[SiO2 +不純物]  モース硬度7
 血石・血玉髄・血碧玉。瑪瑙などと同じカルセドニー(玉髄)の一種で、さらに不純物によって透明度が落ちたジャスパー(碧玉)に属する。濃緑色の地に鉄に起因する赤い斑点があり、それが血のように見えることから、この名がついた。
 伝説によれば、イエスが十字架に掛けられたとき、傷口から滴り落ちた血が緑の地面に落ちて、石に変わったものだという。そのため、中世ヨーロッパではキリストの血によって特別な力を持っていると言われていた。
 かつてはエジプトのヘリオポリスで採掘されたことからヘリオトロープ(Heliotrope)とも呼ばれ、またドイツでは、赤鉄鉱(ヘマタイト)のこともブラッドストーンと呼ぶ。

赤鉄鉱(ヘマタイト)。薄片にすると血赤色を呈することからドイツでは“血石(Blut-stein)”と呼ばれる。また、この鉱物が花びらのような形で結晶が並ぶと、“アイアンローズ”と呼ばれるようになる。


ブラッドレッド [Blood・red]
血の赤。濁ったり、酸化して黒ずんだりしていない鮮血の色のことで、朱墨として用いる硫化水銀の「銀朱」色。■ #cc0000


ヘルシング [Abraham Van Helsing]
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授。ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する人物で、アムステルダムでのドクター・セワードの旧師。精神病学の大家であり、医学・哲学・文学博士等々。ヴァンパイアの研究家でもある。

平野耕太のマンガ『ヘルシング(Hellsing)』に登場する英国立国教騎士団。吸血鬼や屍喰鬼などに対抗する対化物用の特務機関。こちらは「Hel“l”sing」


ボビーズカフェ [bobby's cafe]
アメリカから見た50年代のヨーロッパの町並みをコンセプトにした1000席の巨大レストラン。大小8種の席の中には、教会風の「懺悔の部屋」、古城風の「ドラキュラの館」がある。
 大阪には同系のボビーズクラブもある。キリストン・カフェも同系列。
Address:渋谷区道玄坂2-29-5 (ザ・プライム 4F/03-3463-8866) 17:00〜05:00


ミディアン [Midian]
ミデヤン。アブラハムと後妻ケトラとの間に生まれた6男。アブラハムが死ぬ前に財産を与えられて東の国に去らせられた。
 その後、ミディアン人の隊商が、アブラハムの曾孫ヨセフを買いとってエジプトの侍従長に売り渡した。
 更に数代後、エジプトで人を殺したモーセはミディアンに逃げ、ミディアンの祭司の娘と結婚して40年を過ごす。主の命によって、モーセはミディアンの地からエジプトに戻ると、災厄を起こしてファラオからイスラエル人を解放させ、舅であるミディアン人レウエルの子ホバブを先導として(?)東へ移動。途中、エモリ人を滅ぼすと、ミディアン人が住むモアブの地に進んだ。
 シティムに滞在していたイスラエル人は、モアブの娘との間との関係を持ち、偶像バアル・ペオルを崇めるようになった。これに対して神は怒り、神罰としてイスラエル人(と女?)2万4千人を殺害させ、更にペオル事件を引き起こしたとして「ミディアンを打て」と命じる。各部族から集められた1万2千人のイスラエル軍は、ミディアン人の成人男子を全て虐殺、エビ、レケム、ツル、フル、レバの5人の王を殺害、女、子供、家畜や財産を全て奪って町を焼いた。その後、処女3万2千人を残して、男子全てと非処女もバアル・ペオルを信仰した時の報いとして全て殺された。その内32人の処女は神への貢物とされた。
 その後、各部族による自治が行われていた士師記の時代。カナンの一部を占拠したイスラエル人はそこに定着していたが、三度堕落し、バアル、アシェルなどを信仰し始めた。弱体化したイスラエル人は山や要害に篭り、イスラエルは7年間に渡ってミディアン人に支配されることになる。神はイスラエル人の求めに応じて、ギデオンにイスラエル人の救出を命じる。ギデオンはミディアン人、アマレク人など13万5千人の軍に対し、11部族から3万2千人を集めたが、イスラエルが神に対して奢ることのないようにという神の命によって、それを勇気と信仰の深い300人にまで厳選。ミディアン人などの軍のいる谷の上に陣を張ると、深夜、松明を持って襲撃した。ミディアン人たちは同士討ちによって壊滅。更に別働隊の追撃も受けたことで二度とその頭を上げることはなかったと云われ、以後、彼らの登場は無くなる。(創世記、出エジプト記、民数記、士師記他)

クライブ・バーカー監督・脚本の映画『ミディアン 死霊の棲む街(NIGHT BREED)』(1990米)。原作もバーカー『死都伝説』。
ミネソタ州北部にある街の名で、広大に広がる墓地の地下には、人間とは違う闇の種族「ナイトブリード」たちが人間たちの虐待から逃れ住む別世界「ミディアン」がある。

夜の眷属や下級魔族の総称として用いられる。いわゆる「化け物」。


メトセラ [Methuselah]
聖書に登場する人物。登場人物の中で最も長い969歳まで生きたと伝えられるユダヤの族長。アダムの4代目の子孫でノアの祖父に当たり、彼の死後にノアの洪水が起こる。名前の意味は「矢(槍)を放つ人」、あるいは、「死後、神が(洪水を)送られる」という意味を暗示しているとも言われる。(創世記第5章21〜27節)

長生きの意味として用いられ、人間の長命種(長生種)、人間に対するヴァンパイア、あるいはヴァンパイアの中でも特に長命の種などを表す。


ルビー [Ruby]
成分[AI2 O3]  モース硬度9
 紅玉。コランダム(鋼玉)のうち、赤いもの。その色と美しさから、ヴァンパイアの命である血の表現として使われる。
 最高とされる色は“ピジョン・ブラッド(Pigeon・blood,鳩の血)”と呼ばれる深い赤であり、やや黒味がかった暗い赤色の石は“ビーフ・ブラッド(Beef・blood,牛の血)”と呼ばれる。
 なお、赤い宝石は、色が血を連想させるため、傷を防ぐ効用、止血作用、転じて争いを収めるなどの効果があると言われる。


ワイン [Wine]
果実から造る醸造酒、特に葡萄を原料とするもの。赤葡萄を使い、種や皮も一緒に砕いて発酵させると、独特の渋みを持った赤ワインになる。
 “キリストの血”としてキリスト教の聖体拝領にも用いられ、ヴァンパイアの血の表現として最も多く用いられる。

日本で手に入るかは分からないが、トランシルヴァニアで生産されたバンパイヤ・ワインや、トルコ軍がハンガリー兵の戦い振りを見て、本当に雄牛の血を飲んでいると信じて恐れたという話に由来して名づけられたエグリ・ビカヴェール(雄牛の血)というハンガリー・ワインもある。


ワナビー [Wanna be]
(吸血鬼に)なりたいと望む者。


ワラキア [Wallachia]
現ルーマニアの南部。ドナウ川の北、トランシルヴァニア山脈の南の地方。

15世紀、小説『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラ伯爵のモデルになったといわれるヴラド・ツェペシュ(串刺し)公の公国があったところ。


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