シドルファス・オルランドゥ
(Sidorfas=Orlandu):伯(天蠍18日生:56歳)
剣聖。 聖石『リーブラ』の所有者。南天騎士団団長として、その実力から“雷神シド”と呼ばれている。先の五十年戦争ではバルバネスやザルバックと共に敵に恐れられた無敗の将軍であり、天騎士バルバネスが唯一人、友人と呼んだ男。ゴルターナ公とは20年来の仲であり、公が獅子戦争を戦えたのも、主君に生涯の忠誠を誓い命を捧げるオルランドゥ家の信用と実力あってのものである。
Chapter4. 後継者争いを理由にして私欲のため大義の無い戦争をするゴルターナ公に対して批判的であり、獅子戦争の間、義理の息子オーランを使って、和平の糸口とするために教会の動きを調べさせていた。
獅子戦争最中の会議で、戦乱による民衆の被害や軍事的損害などから和平を進言するが、ゴルターナ公の不興を買い、更に教皇の計略によってゴルターナ公に対して謀反を企てた容疑をかけられて失脚。南天騎士団の指揮権は黒羊騎士団団長であったディリータに渡された。ベスラ要塞内に幽閉されるが、オーランとラムザの活躍により脱出。シドに化けたグレバドス教信者が身代わりとしてディリータによって殺され、公的には死亡する。その後はラムザと行動を共にし、死都ミュロンドで共に消息を絶った。
オーラン・デュライ
(Orlan=Durai):占星術士(巨蟹14日生:24歳)
占星術士。“雷神シド”ことオルランドゥ伯の義理の息子で、南天騎士団の魔道士。オーランの実の父親はシドの戦友であったが、五十年戦争の末期に戦場で死亡した。高い情報収集能力と分析力、そこから生み出される戦略など、軍師として超一流の実力を持つ雷神シドの片腕として働く。
Chapter3. 教会の謀略の調査などで活躍しており、その途中でラムザとも出会った。
Chapter4. 謀反の疑いでベスラ要塞に幽閉されていたオルランドゥ伯をラムザとバルマウフラと共に救出した後、伯の命によってオヴェリアの護衛のため、ゼルテニアに戻る。その後は、ゴルターナ公暗殺事件の真相を知る者としてディリータによってゼルテニア城の地下牢に幽閉されていたが、脱獄。オヴェリアに会い、義父の汚名を晴らす。
後に五年の歳月をかけて自分が見聞きした出来事をまとめて『デュライ白書』を執筆するが、その翌年に開かれたクレメンス公会議で真相を恐れた教会によって逮捕され、“異端者”として火刑に処された。回収された『デュライ白書』は数百年の間、教会によって隠匿されることになる。