アルフォンス・ドラクロワ
(Alfonce=Draclau):枢機卿(天蠍23日生:52歳)
カーディナル。教会の所轄領であるライオネルの領主。グレバドス教会内において教皇に次ぐ権力を有する枢機卿であり神学者。五十年戦争で名を馳せた騎士でもあり、領民は偉大な領主として畏敬の念を抱いている。
五十年戦争で妻子を鴎国の異教徒に殺されて以来、異端審問官として“異端者狩り”に精力を注ぐ。しかし、五十年戦争末期にゼラモニアの古城で聖石『スコーピオ』を発見していた枢機卿は、既に人間ではなく、ルカヴィとして独自に聖石を集めていた。
Chapter2. 犯罪組織でもあるバート商会と取引きをして聖石を探させていた。聖石『タウロス』のためにバート商会に誘拐された父親救出の協力を求めて訪れた機工士ムスタディオを機工都市ゴーグに戻らせ、バート商会の罠に掛けるが、ムスタディオの機転とラムザの協力により聖石強奪は失敗。さらに王女誘拐事件の真相を知るラムザ達の抹殺のためダイスダーグ卿から遣わされた傭兵ガフガリオンに協力し、拘束した王女を囮として聖石の回収を図るが、これも失敗に終わる。
自ら、ルカヴィ・不浄王キュクレインとの融合の力を使って王女奪回に現れたラムザとライオネル城城内で戦うが、ラムザの前に倒れる。
この死は対外的には病死と発表されたものの、暗殺説や、城内の兵士が何故か『圧死』していたということから“正体不明の怪物”による殺害説などの様々な噂が流れていたようである。実際、教会では不審死とされ、これに関わったと思われるラムザが、枢機卿殺害と聖石強奪、邪教崇拝の容疑で異端審問官ザルモゥに追われることとなった。
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キュクレイン(CUCHRAIN):不浄王
不浄王。ルカヴィの一人。ドラクロワ枢機卿が、聖石『スコーピオ』によって融合していたが、ライオネル城でラムザとの戦いに敗れ、死亡した。
バート・ルードヴィッヒ
(Bart=Rudvich)(天秤4日生:55歳)
バイカウント。五等爵の第4位の爵位を持つ貴族(子爵)であり、貿易都市ウォージリスを拠点に幅広く活動しているバート商会の代表。孤児院への寄付、橋の建設や道路の整備などを行い、町の実力者として富と名声を思うがままにしていたが、裏では奴隷の売買や阿片の密輸など悪どいことを行う犯罪組織のボスといった別の顔も持っていた。
枢機卿の命により、機工師ベスロディオが発見した聖石『タウロス』を狙っていたが、その所在を知る機工士ムスタディオを逃し、更に機工都市ゴーグでムスタディオを捕らえながらもニセモノを掴まされて来たことでドラクロワ枢機卿の怒りを買い、処刑される。