ディリータ・ハイラル
(Delita=Heiral)剣士・騎士・聖騎士・畏国王
(人馬3日生:16歳)
見習い戦士・ホーリーナイト。ラムザの幼なじみ。 ベオルブ家の領地に暮らす馬飼い(軍馬を飼育し調教する人)の息子であったが、両親が黒死病で死亡してからは妹のティータと共にベオルブ家に引き取られていた。貴族の子弟しか入学できない王立ガリランド士官アカデミーに通えたのは、ラムザの父・亡きバルバネスの厚意によるものだが、貴族の中にいる平民として違和感を感じていたらしい。
Chapter1. 骸旅団殲滅作戦中のジークデン砦の戦いで、唯一人の肉親である妹・ティータを剣士アルガスの手によって目の前で殺され、アルガスを殺害した後、砦の爆発と共にその姿を消した。
Chapter2. しかし、約1年後、教会の命を受けてゴルターナ軍騎士の姿でオーボンヌ修道院に現れ、ダイスダーグ卿の王女狂言誘拐に代わり、自らが王女を誘拐する。誘拐の途中、ゼイレキレの滝で王女の身柄を狙う北天騎士団に襲われたため、その場に現れたラムザにオヴェリア王女の身柄を預けるが、オヴェリア達が保護を求めて訪れたライオネルで神殿騎士団のヴォルマルフと共に、再びその身柄を拘束、ゼルテニアに移送した。
グリムス男爵の密命を受けていた黒羊騎士団副官と身分を偽ってゴルターナ公の軍に潜入し、王女誘拐の首謀者としてグルワンヌ大臣を殺害すると共にオヴェリアを戴いての上洛を進言。王女救出の功績によって黒羊騎士団団長に任じられた。
Chapter4.
ゴルターナ公暗殺疑惑によって投獄されたオルランドゥ伯に代わって南天騎士団の将軍となり、“聖騎士”の称号を頂く。 軍の指導者であるゴルターナ公とオルランドゥ伯の暗殺という教会の密命を受けており、ベスラ要塞攻防戦の混乱の最中、ラムザとオーランによるオルランドゥ伯の脱獄を見逃がす一方でゴルターナ公を殺害、シドに化けたグレバドス教信者をゴルターナ公殺害の犯人に見せかけて殺害した。歴史上は、両軍共に指導者を失ってしまった獅子戦争を終結させた後、女王オヴェリアと結婚して新たな国王となり“英雄王”として長く平和な施政を続けたと伝えられている。
利用され、大きな流れに流される“持たざる者”の運命に逆らい、己の野心のために他人を利用し続ける男。同じく偽りの生を生きてきたオヴェリアを守り、利用されない人生を与えるために戦ったが、畏国王となって数ヶ月後のオヴェリアの誕生日、ゼルテニア城の教会跡で彼女に刺されて命を失う。