ザルバッグ・ベオルブ
(Zalbag=Beoulve):聖騎士・聖将軍
(巨蟹9日生:28歳)
アークナイト。神の教えに従う聖騎士。北天騎士団団長にして“聖騎士”の称号を持つ騎士。ラムザの次兄。五十年戦争では幾多の勝利を収め、亡き国王デナムンダIV世に“イヴァリースの守護神はガリオンヌにある”と絶賛された程の名将。常勝無敗の武人だが、反面敬虔なグレバドス教信者でもある。
Chapter1. 骸旅団殲滅作戦を指揮し、ジークデン砦においてティータを見殺しにして、剣士アルガスに騎士ゴラグロスの殺害を命じる。
Chapter3.4. 獅子戦争勃発後、一時は長兄ダイスダーグの不正を告発するラムザを非難する。両公死後の獅子戦争調停のために訪れた神殿騎士団ローファルと兄との密談から、父が毒殺された証拠を掴み、イグーロス城城内で兄に詰め寄るが、逆に乱心として捕らえられそうになったため、駆けつけたラムザと共に兄ダイスダーグを倒した。しかし、ルカヴィ・憤怒の霊帝アドラメレクに転生したダイスダーグに消し去られ、更に神殿騎士ヴォルマルフによってルカヴィの下僕として転生させらてしまった。聖ミュロンド寺院礼拝堂でヴォルマルフに召喚されてラムザと戦い、ラムザによって苦痛の生から解放される。
バルバネス・ベオルブ
(Balbanes=Beoulve):天騎士
15万の勢力を誇る北天騎士団団長にして、騎士としての最高位“天騎士”の称号を持つ騎士。五十年戦争では他騎士団が連敗している中で幾多の戦いで勝利を収め、その都度、畏国の劣勢を覆してきた。事実上の敗北とはいえ、鴎国との間で対等な和平条約を締結できたのは彼の存在を恐れた鴎国側の譲歩によるものである。
戦争末期に風邪をこじらせて2年程病床に伏し、そのまま病死したといわれるが、実際は息子ダイスダーグ卿に微量のモスフングスの毒を長期に渡って服用させられ、暗殺(中毒死)されたもの。その墓には、墓に生えるとその代で家が滅びるといわれる毒キノコ・モスフングスが生えていたことが息子ザルバッグによって確認され、事実三百年続いたベオルブ家は息子ダイスダーグを最後に滅びることとなる。