【聖アジョラ】



アジョラ・グレバドス
Ajora=Grebados):聖アジョラ

 聖者。約12世紀前、ルザリアのベルベニアに生まれ、ミロドスに育つ。 混乱した人間界を救おうと神の国より遣わされた“神の御子”。
 当時、イヴァリースの覇権を狙うランベリー王が魔界より魔神を召喚し世界を混乱に招いたため、アジョラは12個の聖石を集めゾディアックブレイブを結成し魔神を倒したという。神の国の到来を説くが、金に目のくらんだ13番目の使徒ゲルモニークの密告によって、反逆者として神聖ユードラ帝国に捕らえられ、ゴルゴラルダで処刑された。その直後、ファラ教の本拠地ミュロンドは天変地異により海中に没し、それを聖アジョラの奇跡と信じた弟子たちがその教えを広め、現在のグレバドス教が成立した。そして、聖アジョラは“神の御子”として“神の一員”となったと伝えられる。

 偽りの聖者。偽りの仮面と言葉を用いて人民を惑わす扇動者。真の聖者には及ばぬが、その力は無視できない。
 使徒ゲルモニークが記したという『ゲルモニーク聖典』に書き加えられた神学者シモン博士の注釈と記述によれば、彼は神の子ではなくただの人間、新興宗教の教祖として自らの夢の実現のために戦った革命家であり、帝国と敵対する国の間者であったらしい。幾つかの聖石を発見したことが帝国の間者・ゲルモニークによって確認されてはいたが、ゾディアックブレイブの結成と魔神の討伐は教会が権力を守るため、捏造したものであるという。また、ルカヴィの眷族となっていた神殿騎士クレティアンによれば、最後を迎えた場所もゴルゴラルダではなくミュロンドであるという。

Chapter4. 死都ミュロンドの飛空挺の墓場でアルマの肉体を使って再臨、聖天使アルテマに姿を変える。

ヴァルゴ アルテマ(UHTIMA):聖天使
 聖天使聖大天使。異界より来たりしルカヴィ達の主にして、万物を支配する真理より解き放たれた存在。
融合したアジョラの死によって、沈没し死都となっていたミュロンドへの入口に魂だけという不完全な形で現世に留まり漂っていたらしい。
 再臨には多くの血が必要だが、過去十数世紀に畏国に流された血に加え、統制者ハシュマリムの生命を最後の贄として、前世での“肉体”であったアジョラの生まれ変わりであるアルマに降臨した。 聖石『ヴァルゴ』によって現れた“究極の力”を持つ“血塗られた聖天使”。ラムザの前に敗れ、更なる力を求めて地上に混沌と秩序、終末と創世をもたらすという異形の“聖大天使”に姿を変えるが、前世においてアルテマを倒した者の末裔であるラムザの前に再び倒れ、大爆発を起こして消える。




ゲルモニーク:裏切りの使徒

 聖アジョラの十三番目の使徒でありながら、金に目が眩み、神聖ユードラ帝国に師・アジョラの密告をして、アジョラを死に至らしめたといわれる裏切りの使徒。
 しかし、彼が残したという『ゲルモニーク聖典』に加えられたシモン博士の注釈に寄れば、帝国への間者であったアジョラの監視のために帝国側から送り込まれた工作員であったらしい。その活動の記録を記した『ゲルモニーク聖典』は、グレバドス教会の権威を揺るがしかねない危険な書物として、後の世まで教会内部で存在が語られるが、シモン博士が発見するまで人の目に触れる事はなかった。また、その中には、死都ミュロンドへの道を開く呪文が記されているという。






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